あの人が生きた証が、他の方々の手元に残るお仕事
私は、この作家さんの作品が好きで
奈良サロンを創る時に、展示用の棚を作ってもらい
色々な作品を展示販売しています。
こんな感じ
奈良サロンには、私達(アラン秀俊さんの方が多いな)を好きでいて下さる方々が
集まってくれます。
そんな「場所」にふさわしい、私達の「好きなモノ」を飾っています。
「好き」と「好き」を繋ぐ場所が創りたくての、奈良サロンです。
作家さんの話に戻ります(笑)
昨年の初め頃、がんが見つかりました。
それでも、黙々と作品を創り続けていました。
出来た作品も、鬼のような「奥様」の検品を受けて(笑)
合格シールが貼られないと、商品にはなりません。
私が伺い出した頃は、おじいちゃんやおばあちゃんも
手伝っておられました。
本当に、家族全員の「手」で創りだされています。
跡継ぎ息子さんが、事業を継ぎに帰ってくれて
お嫁さんも向かえられ、可愛いお孫さんも生まれ
可愛いこの子のお陰で、家族中の笑顔が沢山、沢山増えました。
それでも、病気には勝てなくて
昨年の12月5日に、この作家さんはお亡くなりになりました。
それからは、私の役割の「本番」
色々な提出書類の作成のお手伝いをして
色々なお役所や、金融機関に同行したり、指示をしたりして
まだまだ不安たっぷりの「跡継ぎさん」や「ご家族」の背中押しです。
ほぼほぼ、そんな雑事も終わりに近づきました。
例年出展されている、東京ドームのイベントに
作家さんの作品も、出展されています。
例年ですと、跡継ぎさんは、作家さんと一緒に
作品の「販売」の為にも参加されていましたが
流石に、今回は「販売委託」をされて、参加されません。
という事で、私は東京ドームに足を運び
作家さんの作品が
晴れがましくも誇らしくしている姿を、観てきます。
おじいちゃんの起こした「タイル事業」から
「朱泥」でメジャーな「常滑焼」を
「練り込み」という手法にして、独自の「加工」を入れた
作風を創り出した作家さん
永くしゃがみ込んだ時間を、家族と一緒に過ごされて
「家内工業所」を守ってこられた年月は、私の想像の出来るコトでは有りません。
が、「家族の和」を護り続けるお手伝いなら、私も少しは出来ます。
憲児陶苑 堀田憲児さん
貴方の生きた証は、沢山の方々の手元で
家族の大切な時間を演出してくれます。
私は、貴方の作品が大好きです。
そして、これからまだまだだと言っている、後継ぎさんを叱咤激励しながら
貴方の生きた証の伝承をされながら、後継ぎさんの作風が生み出されていく過程を
厳しく見守り続けます。

NagataYouko

最新記事 by NagataYouko (全て見る)
- 私達は別々に、出来るコトをやっています - 2022年3月26日
- 私自身をいさめるというコト - 2022年3月25日
- いつもいつでも、モテていたい!! - 2022年3月22日
関連キーワード